2015年12月15日火曜日

Diversity

先日、子どもを診ることの多い開業精神科医の方が「多様な個性が認められる、どんな子ももっと生きやすい社会に日本もしたい」という趣旨のことをおっしゃっていました。
ここから妻の友人の話です。お姉さんがフィアンセを連れてポルトガルから帰国したので、両親と5人で食事に出かけたときのこと。「サプライズがあります!なんだと思う?」とお姉さん。「今日わたしたち結婚しました!ジャジャーン!」
サンフランシスコ市庁舎ホールでは誰でも結婚式をあげることができるので、毎日たくさんの結婚式が行われています。お姉さん達が典型的な観光コースでもある市役所に行ったところ、役人から「今日は1組分空きがあるよ」と言われたそうな。ただし、結婚式には牧師や弁護士など司会をする人が必要。そこでお姉さんは、お父さんの知人の弁護士に電話して来てもらい、3人で結婚式をあげたそうです。
一部始終を聞き終えたお父さんは、「そりゃ、めでたい!お祝いしなきゃ!今日はちょっといいレストランにしといて、ちょうど良かったなあ!」
このいかにもカリフォルニアンで大らかなお父さん、実はイギリス生まれのイギリス育ち。れっきとしたイギリス紳士です(家族に言わせると、完全にアメリカ訛りになってしまっているそうですが)。
バークレーという街は、こういう自由な精神の人たちが世界中から集まってきているところでした。誰もがあらゆる考え方や価値観を尊重する、それが当たり前になっている街の独特の解放感を経験した今や、日本もそういう社会にしたいと思いが脳裏から離れません。歴史的に見ると日本はもともとおおらかな社会だし、特に大阪は高いポテンシャルを持っている街だと僕は思っているのですが。
ちなみにサンフランシスコ市庁舎は一見の価値がある、とても素敵な建物です。日本でここでの結婚式を斡旋する業者もあるみたいですね。

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